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140字じゃものたりない!

ボトルでマフィン

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ボトルシップってあるだろう。
ボトルの口からは明らかに入らないサイズの船が入っているあれだ。

あれって、要はビンの口より小さいものから出来てるなら何でもいいんじゃないのか。
例えば、焼き菓子とかどうだろう。

 

 

 


・中で組み立てるということ

ビン底を切ったりしないタイプのボトルシップの作り方は、職人により異なる(完全に一から中で組み立てる、ある程度の大きさまでパーツを組み立ててから中で合体する、など)らしいが、要はだいたいを中で組み立てているということらしい。

 

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△こういうやつです

 

作るには非常に熟練した技術が必要だそうだ。
そりゃそうだ。ピンセットがなんとか入って届く程度のビンで作るなんて考えただけでも繊細な作業だ。
真似事でも出来るとは思えない。家庭科の授業では糸通しで大幅に出遅れる男だ僕は。

 

 

 

そこで焼き菓子である。

例えばマフィンで考えてみよう。
マフィンの作り方はものすごくおおざっぱに言うと、

1. 材料を混ぜる

2. カップに注ぐ

3. オーブンで焼いて膨らませる

 

こんな感じだ。
これのキモは、2.の時点ではほぼ液体なのに、3.が終わると触れずとも膨らんで固形になっているところ。

つまり、ビンの中で膨らませればビンの口よりでかいものが中で作れるってことだ!

 

 

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 △要はこういうことがしたい

 

 


・焼いてみよう

ところでこれが僕にとって初めてのお菓子作りだ。
まさか初めてのお菓子をビンの中で作るとは思わなかった。

お菓子作りは計量が命だとはよく聞くが、こんなに不正確になりそうな作り方もそうないだろう。
不安がよぎる。

 

 

 

 


Step1. 材料を混ぜる

ここはビン関係ないのでサッといこう。
しいて言えば触ることのできないビンの中で流れず安定するように、若干固めに作った。

慣れてないのにこういう勝手なアレンジをするから失敗するのだ。

 

 

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△今のは伏線です

 

 

 


Step2. カップに注ぐ

マフィンのカップをビンの中に押し込み、

 

 

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△最近室内ばっかだったので無理矢理外に出ました

 

ビンの口が狭いため、チューブを通して材料を送り込む。
この送り込む力は僕の息だ。元吹奏楽部の肺の見せ所である。

 

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△見るに耐えないので口元の写真は割愛させて下さい

 

 

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△何とか必要そうな量が入った

※この写真よりあとでもうちょっと足した

 

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△手はベッタベタになる 

 

 


さて、例によってここで気づいた事があるので共有しておきたい。

~知って得する!ビンの中にドロドロの液体を注ぎこむTips~

 

①強い息を一気にではなく、中くらいを長く吐く

生地を固めに作ったのが完全に悪いほうに影響し、なかなかチューブ内を進んでいかない。(最初から緩く作れば万事解決だ)

 

ここで強い息を吹いても、思い切り息が逆流してむせ返るだけなので注意しよう。
また、グワっと一気に入ったらそれはそれでカップの外に飛び出る恐れもある。
ビンの中は不可侵エリアなので、最悪一回ビンごと洗うハメになりかねない。

 

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△こうなったら最悪(一回やった)


拭けば解決するのに物理的に拭けないストレスはなかなかのものである。

 

 


②カップはシリコンタイプのものを使う

何も入っていないカップは軽い。にも関わらずビンの中はめっちゃ不安定だ。
ビン内との摩擦が強いシリコンタイプのカップを使い、位置を固定できるようにするとやりやすかった。

 

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△途中で底に落ちたら泣くのでね(一回やった)

 

 

③というかそもそも絞り袋を使う

何となく細いビン口に突っ込む印象からチューブを使ったが、たぶんうまいことやれば先細りのしぼり袋で大丈夫だ。
しぼり袋にチューブを連結してもいい。全部終わってから気づいた。何だったんだこの苦労は。

ただたぶん力加減が難しいので、いっそう①の内容には注意したい。

 

以上、Tipsでした。

 

 

 

Step3. 焼く

無事準備ができたので、こぼれないよう慎重に焼く。
※薄々勘付いておられると思いますが、ビンを加熱するのは非常にアレなのでご注意下さい

 

 

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△割れませんように…(横のココットは転がり止め)

 

割れることにビビりすぎてレシピより少し低温で少し長時間焼くことにした。
こういう勝手なアレンジをするから失敗するのだ。(2回目)

 

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△わかりにくいけど膨らんできた

 

 

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△うおおおお

 

怖いので死ぬほどゆっくり冷まして、そっと取り出す。
できたものがこれだ。

 

 

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△違和感がすごい

 

カップがビンに沿って曲がってたせいかビンが熱の伝導を邪魔したのか、同量ビン無しで試し焼きした時より膨らみが悪いが、これは何かと言われれば…まぁギリギリマフィンだと思う。

さっき低温で焼くのに切り替えたせいとは考えないことにする。だって割れたら危ないだろ!


しかしそれでも十分に「ビンの口から入らない大きさのものがビンに入っている」状態ではないだろうか。

ボトルシップにならい、ボトルマフィンと呼んでも差し支えない。

 

 


・なんでも出来るぞ

ボトルマフィン、割とそれらしくできた。食品サンプルであればSWIMMERとかで売ってそうだ(適当)
これが出来るということはクッキーでもスコーンでも出来るわけで、夢は広がるばかりである。

ただ問題は、

 

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△どうやって食べよう…(そっと割りました)